週刊少年ジャンプ連載作品・2016~2019年

 俺様のジャンプ総評をまだかまだかと、よだれを垂らしながら待ってたゴミども、待たせたな。

前回のジャンプ総評記事からの続き、今回は2016~2019年を振り返りたいと思う。

特に2016年は、今から振り返ってもジャンプ史に残るくらいのかなり濃密な一年であった。

 

 まずは何と言っても、こち亀の連載終了は世間的にも注目されたし衝撃だった。

確か最終回の号は、珍しく各地で売り切れたとか何とか聞いたな。

まあ、転売ヤーの買い占めとかもあっただろうけど、やはりこち亀の影響力は強かったな。

 

 こち亀に続いて長期連載だったブリーチやトリコも終わり、ジャンプ落日の予感がした年だった。

ジャンプの花形であるバトル漫画で人気作が立て続けに終わり、ワンピースを両脇で支えていた、

ナルトとブリーチが退場して、それに代わる作品が育っていなかったのが痛かった。

 

 一応、ワールドトリガー、僕のヒーローアカデミア、ブラッククローバーと

中堅のバトル漫画はあったが、この頃はまだまだ微妙だし、(今でも微妙だが…)

とてもナルト、ブリーチ、トリコの穴埋めができるような格には育っていなかった。

 

 そんな中、ひっそりと連載が開始された鬼滅の刃…。

家族が惨殺されて妹が鬼化されたところから絶望のスタートは、この頃のジャンプ漫画にはなく、

後の成功で、ダークファンタジーなんていうジャンルがジャンプで成功するきっかけにもなった。

 

 以前にも書いたが、鬼滅の刃はアニメでヒットするまではそれほど注目されていなかった。

注目されていなかった理由としては、他のバトル漫画と比較してビジュアルが地味だし、

設定や世界観もナルトやブリーチのような明快さがなくて、万人向けではなかった。

 

 ただ差別化はしっかりできていたし、俺様は残虐描写に抵抗感はないから初期から評価していた。

少なくても上で書いた中堅三兄弟よりかは遥かに才能を感じた。

まあ今こんなこと書いても、成功したからそんなこと書けるんだろと言われるだろうけど。

 

 そして実写映画化にもなった、約束のネバーランドも2016年に連載が始まった。

初期の注目度は鬼滅の刃よりも約束のネバーランドの方が高く、読者も盛り上がっていた。

ただ約束のネバーランドは、よく言われるが脱出するまでがピークで、後は蛇足でしかなかった。

映画も見事に爆死したし、一発屋と言われればそれまでだな。

 

 そんな激動の2016年が終わり、2017年は前年の反動からか大きな動きはなかったが、

Dr.STONEという、アイシールド21の原作者が原作を務める科学漫画がスタートした。

俺様的には、ここ10年でチェンソーマンの次くらいに評価できる漫画だった。

 

 ゲームでは子供を中心にマイクラとか流行っていたが、科学とかクラフト要素を、

漫画の世界に持ち込んだ功績は大きく、ちゃんと科学監修を入れてリアルに近づけていた。

ただ連載終了間際は、漫画の都合優先でとんでも展開が目立ってしまったのが残念だが、

バトル漫画に限らず、人気作品の終盤はインフレを起こすというのが定石のようだな。

 

 2018年は、ここまでワンピースと共にジャンプを支えていた銀魂が連載終了した。

これも紆余曲折があって、銀魂が連載終わる終わる言いながら終わらなくて、

結局ジャンプ増刊号とかアプリで完結を迎えるという、晩節を汚すような締め方になった。

ネタなのか編集部と作者に確執があったのか不明だが、ちゃんと本誌で終わりにしてほしかった。

(俺様は未だに銀魂がどうやって終わったか最終回の内容を知らないのだが…)

 

 まだまだ鬼滅の刃も約束のネバーランドも、ジャンプの売り上げを支える顔には育っていない中、

どうなるんだというところで、呪術廻戦とアクタージュが参戦。

呪術廻戦に関しては前にも書いたが、俺様はそこまで評価していない。

平均点よりかは上だが、平凡なバトル漫画という評価。

 

 まあこれはナルトやブリーチでも似たような評価だったが、俺様の評価=世間の評価ではない。

ジャンプ的には売れない良作品よりかは、売れる平凡作品を多く生み出したいだろうから成功だ。

俺様は呪術廻戦よりかは、アクタージュの方を評価していた。

 

 アクタージュは、何か色々とクロスメディア展開してこれからって時に、

原作者が性犯罪をやらかして連載が強制終了したが、作画担当の人は気の毒にね。

トリコの作者もやらかした後に復帰したし、この原作者もその内に復活するのかもしれないが、

アクタージュが再開することはないだろう。(作画担当は女性だから受け入れるわけないだろうし)

 

 2019年は何と言ってもチェンソーマンが連載開始したのが大きいのだが、

これもジャンルはダークファンタジーで、初回から人が死ぬはバラけるは内臓飛び出すわで、

子供受けとか万人向けとか度外視で、とにかく作者が描きたいものを描くスタンスだった。

 

 鬼滅の刃、呪術廻戦、チェンソーマンのダークファンタジー三兄弟が、

同時連載していたのが今となってはすごいが、グロくても受け入れられる土壌ができたのが大きい。

まあジャンプ読者層の年齢が上がったり、女性読者の比率が上がっている影響も大きい。

(女性の方がグロ耐性が大きいという説もあるみたいだし)

 

 ダークファンタジー三兄弟の中で一番最後だが、実績自体はチェンソーマンの作者には既にあり、

ジャンプ+でファイアパンチという作品でヒットしていた。

この頃の週刊少年ジャンプではよく、ジャンプ+の宣伝でファイアパンチの告知が載っていて、

どうせこの作者も大したことないだろとか思っていたが、まさか俺様のジャンプ読者歴で、

一番の才能を感じる作者になるとは思ってもみなかった。

 

 ジャンプ+の編集担当と一緒に週刊少年ジャンプに殴り込みしてきて、見事に結果を残し、

続き(2部)はジャンプ+で読んでねってことで、さっそうと引き上げていったのはかっこいいな。

この編集担当は、今はジャンプ+の副編集長だかやっていて、スパイファミリーの担当もこの人。

この担当が優秀過ぎるっていうのも大きかったな。

 

 でもこの年の編集部はチェンソーマンよりも今となっては、

ある意味で伝説となったサムライ8八丸伝のゴリ押しがすごかった。

ナルトの作者が原作で、作者の弟子(元アシスタント)に作画させた作品で、

ナルトは忍者だったが今度はサムライだって触れ込みで、当時はめちゃくちゃ宣伝していた。

 

 そして盛大に大ゴケした。(笑)

ダメな漫画の典型みたいなスタートの仕方で、最初はネタか(ギャグ漫画?)とさえ思った。

連載1ページ目でゴチャゴチャと設定や世界観を文字で説明し、

画は描き込みはすごいのだろうけど、読者目線からは単に取っ散らかっているだけにしか見えず、

ナルトの成功でうぬぼれていたのか、作者の自己満足にしか見えず盛大に爆死して終わった。

 

 サム8の作者は俺にはまだナルトの遺産とボルトがあるもんね~、みたいな感じで、

ボルトの原作に正式に口を出す立場になり、逃げ帰っていったのには笑えた。

ナルトの成功も、当時の編集担当の口出しがあったからこそという話も後で聞いたが、

成功すると周りのアドバイスも聞かなくなるし、世間のニーズよりも自己都合を優先する、

ダメな成功者のパターンを見事に体現していた。

 

 担当の質でこうも変わる、同時期に始まったチェンソーマンとサム8の対比が際立っていた2019。

ひっそりと俺様お気に入りの、食戟のソーマと火ノ丸相撲が連載終了したが、

チェンソー、鬼滅、Dr.STONE、アクタージュがあったから、俺様的には盤石だった。

 

 記事も長くなってしまったので、2020年以降の週刊少年ジャンプ総評は次回に回すが、

ダークファンタジー三兄弟やサム8(笑)の件も書いたし、もう書くネタもないかと思いきや、

2020年も何気に激動の年で、まだまだ書くネタは山盛りだった。

 

 次回は総評最終回になると思うが、2020~2023年(現在)をまとめたいと思う。

そういえば、コロナが始まったのは2020年からだっけ?

そう考えると割と最近の話だとは思うが、もう3年も経ったのかという感覚もあるな。

 

 ま、コロナは収まりつつあるけど、お前らという名のウイルスは、

未だに俺様のブログに潜伏して居座り続けているけどな。(笑)

悔しいか?

次回の総評の更新まで、歯ぎしりして地団太を踏んでブヒブヒ鳴きながら待ってろ。