週刊少年ジャンプ作品評価・鬼滅の刃

 今更ながら、鬼滅の刃の総評。

俺様は旧ブログで毎号、週刊少年ジャンプの作品評価をしていたが、

鬼滅の刃が連載中にブログが続いていたのであれば、かなりの高評価をしていただろう。

 

 え?これだけ大ヒットした作品だし、後からなら何とでも言えるって?

まあ確かにそうだが、今更ここを見てる誰かに、『俺はこの作品の大ヒットを予言していたぜ』

なんて、カッコ付ける必要もないから、思ったことを素直に書くだけだ。

 

 鬼滅の刃はアニメがきっかけで、人気に火が付いた典型的な作品であり、

それまでの原作は、大ヒットと呼べるほどの人気がなかったんだよな。

まあ、アニメ化したのだから、そこそこの人気があったのは確かだが、当時の連載作品の中でも、

掲載順は中の上くらいで、ワンピースやヒロアカと肩を並べたり、上に行くことはなかった。

 

 アニメ化する前の当時の声としては、特に野郎どもには不評だったんだよな。

戦闘シーンに迫力がないとか、絵がいまいちとか、キャラデザがどうとか。

野郎どもは単純だから、ようは『エロ』がないと作品を最大級に評価しない。

 

 

 で、アニメ化で制作スタジオが優秀だったようで、戦闘シーンに迫力が加わり、

方々に噂が波及し、女子供も見るようになり、性別・世代関係なく受け入れられた。

野郎どもにはいまいち不評だった原作も、女子供からは高評価を得られたわけだ。

 

 

 俺様も戦闘シーンの迫力とかエロなんてどうでもよくて、ストーリーや世界観、

オリジナリティの方を評価するタイプだから、女子供寄りの価値観だな。

ただし『アオのハコ』、お前はダメだ。

 

 

 まあ今更、作品の細かい分析をするつもりもないが、

一番のお気に入りキャラは、蝶屋敷にいた3人娘。

原作はデフォルメでよく描かれていたが、あれほど毒のないキャラは近年見たことがない。

 

 

 こういう描き分けができるだけで、作者には類まれなる才能があるよ。

ただ馬鹿の一つ覚えで、迫力だけ意識して戦闘シーンに力を入れるだけではダメなことは、

打ち切りとなって消えていった、塵芥の週刊少年ジャンプ作品が証明している。

 

 

 画力だけなら、鬼滅の刃より上な作品はいくらでもあったが、

万人に受け入れられる作品は、それだけじゃダメだという事だ。

鬼滅の刃が、それを見事に証明した。