カエル騒音で苦情出す人も保護対象じゃないの?

 今週もまだ週半ばだというのに、日本はしょうもないニュースで溢れていますが、

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

皆様のアイドル、俺様です。

 

 馬がレース後に死んだだの、長野のガイジが暴れただの、芸人同士のいざこざだの、

一般認知度ゼロのYouTuber同士が結婚しただの、どうでもいいニュースで溢れていますが、

俺様が注目したのは、田んぼの持ち主にカエルがうるさいと苦情を出した奴がいたという話題。

 

 ツイッターか何かでその苦情が描かれた紙を撮影しアップして、それが話題になったみたいだな。

当事者は田んぼの持ち主でも苦情主でもないので詳細は不明だが、

田んぼの近くに住んでいる奴が、この時期に鳴きまくるカエルがうるさくて眠れないのか、

該当の田んぼのそばか何かに苦情を書いた紙を置いていったのだろう。

 

 その紙もパウチ加工か何かしてあって、濡れても大丈夫なようにしてあり、

苦情の文章も暴言とかではなく、しっかりとした文章で騒音対策を希望していた。

感情的とか突発的とかではなく、考えたうえでの行動のように見受けられた。

 

 まあただ、『カエルを何とかしろ』という苦情自体が理不尽な要求なので、

どんなに丁寧な申し入れだったとしても万人から指示されることもなく、

ネットでは批判的なコメントが大勢だった。

 

 メディアというかネットニュース等でも取り上げられており、そのネットニュースでは、

中立性・公平性をアピールしたいからか、獣医師なんかに意見を聞いていた。

その獣医師も『カエルは鳴くのが仕事』とか、しょうもない意見を語っていて、

したり顔で『最近はネット依存の人が増えて、生(リアル)の体験をしないから、

そういう苦情が出るのでしょうか?』とか語っていたが、何の参考にもならない。

 

 じゃあセミがうるさいなら木を切らないとならないなとか、どや顔で語る頭パーも多いが、

単に田んぼに苦情を入れた奴を叩くことだけしか頭にない奴が多く、ストレス発散しているだけ。

田んぼに苦情入れた奴をガイジだと叩いている奴も、等しくガイジだという事に気づいていない。

 

 俺様が田んぼに苦情を入れた奴を擁護しているように見えるかもしれないが、そうではない。

勿論、田んぼに苦情を入れる奴の方が理不尽なのは確かだが、そこに第三者がアホみたいに、

『お前がバカだ』『アホだ』とか乗っかる方も生産性がないしガイジだと思っているだけ。

 

 確か人より音や光に敏感な症状に病名があったと思うが、苦情主はそれだったのかもしれない。

仕事や学業の都合でそこに住まざるを得ない、引っ越そうにも経済的な事情で簡単にはいかない、

音に敏感で夜も眠れず生活に支障が出ている、こういった状況で考えた末の行動なのかもしれない。

長野のガイジのように人を襲ったり、田んぼに毒や農薬を勝手にまかないだけ遥かにマシだ。

 

 人は自分基準で基準外の人間を批判しがちだが、それは自分に知識がないだけの場合が多い。

自分の常識だけで測らず、他人が置かれた環境が想像以上に過酷だったり、

耐えがたい状況に置かれている可能性も考慮する必要がある。

 

 音に敏感な人であれば、田舎の田んぼで鳴くカエルの合唱は想像以上のストレスがかかるだろう。

暗闇から響いてくるのも心理的圧迫があるだろうし、カエル嫌いの人であればなおさらだろう。

このブログを読んでいる人も、ここまで書けば何となく苦情主の心情も理解できるだろう。

 

 まあどうにもならないと思うが、苦情主も心理的に追い込まれてダメ元でやったのかもしれない。

田んぼの持ち主も頭をかくしかないと思うのだが、いずれにせよ当事者間の問題だな。

むしろ、したり顔でネットに写真をアップするような奴の承認欲求にうんざりする。

 

 人を批判する前にまずは自分の常識を疑い、

それは本当に批判するだけで済ませられる話なのか考えるべきだな。

自分で思っているだけならいいが、声に出したり他人に伝達するのであれば一度考えた方がいい。

でないと自分にダメージが返ってくる場合があるし、自分の株を下げる結果に繋がる。

 

 …とまあ色々と偉そうに書いたが、10年前の旧ブログを書いている頃の俺様であれば、

『田んぼに苦情を入れるガイジ』という内容で、SNSの有象無象と同じ意見を書いていたと思う。

ただその頃とは社会環境も違うし、人間は学習する生き物だから10年前と同じではサルと一緒だ。

 

 昨今のLGBT問題で、遺伝子レベルで他人と違う人を批判してはいけない風潮になってるからな。

もうこういう社会に慣れてしまったから、今回のカエル騒音問題でも特に怒りも覚えない。

音に異常に敏感な人もいるだろうし、そういう自分の常識外の人を批判するものではない。

 

 たまたまLGBTはそういった人たちが権利を勝ち取っただけであり、その他にも、

虐げられている人は幾らでもいて、権利がないから批判してもいいという理屈は通用しない。

LGBTだけが特別ではないし、こういった方向性にかじを切った社会というか世界は、

その他の病気や遺伝子レベルで他人と違う人たちも等しく平等に扱わないとならない。

 

 冒頭で出てきた獣医師も、動物には優しくて苦情主には辛辣な意見を言っていたが、

自分の好きなものだけ大事・優先な奴がきれいごと言っても、ちっとも心に響かない。

正しく偽善者だが、きれいごとを言うなら等しく平等じゃないと説得力がない。

左翼に信用が集まらないのが正しくこれ。

 

 たかがカエル騒音問題だけど、俺様はここまで色々思うことがあったわけだけど、

現代社会も人も、情報をアップデートして成長していかないと、

ストレスと不満ばかり溜まって生きづらくなると思うよ。

生きづらいのは社会や政府の問題だけじゃなく、自分にもあることを自覚した方がいい。