携帯・スマホ社会の功罪

 旧ブログを書いていた10年前でも、既にスマホは普及していたが、

俺様は時代の流れに抗って、まだ携帯を使い続けていた。

抗ってというか、純粋にスマホに変えるメリットを一切感じなかっただけなのだが…。

 

 今はさすがにスマホを持つようになったが、あの頃と比較して月額料金が安くなったし、

スマホのデメリット部分が解消されたのが一番大きいな。

機能的には携帯と比較して、スマホが特段優れているとは思わないけど。

 

 スマホが携帯全盛の時代と同じなのは、街を歩けば当たり前のように、

下を向きながらスマホを操作している奴が多いこと多いこと…。

z世代は自分より上の世代を中心に色々と難癖を付けたりするが、

お前らのその行為の方がよっぽど迷惑だし不自然なんだけど、自分達に甘々なのは全世代共通だな。

 

 歩きながらスマホ操作している奴が、ぶつかりそうになる場面はよくあるが、

歩きスマホしている奴らに言わせると、ぶつかったことないとか、ちゃんと前を確認しているとか、

自分が優秀なように語るが、ぶつからないのはお前の注意力のおかげではなく、

対面の相手が、ぶつからないように早めに横に避けたりして気を使ってくれているだけの話。

 

 これも10年前にも書いたが、歩きながら携帯やらスマホを操作して、

何をやっているのかと思えば、せいぜいゲームかYouTube・Twitchの配信を見ているだけだからな。

仕事で忙しいとか緊急の連絡があるとか、歩きながらやらなければならぬ事情があるわけでもない。

 

 こんなこと書くと歩きスマホ常習の奴から、じゃあ歩いている時、何すればいいんだ?

とか噛みついてきそうだが、ノーリスクで公衆を歩ける保証は一切ないんだから、

常に周りに気を付けながら、目と耳と鼻から周囲の情報収集しながら考え事でもしていればいい。

 

 よくz世代とかがスマホや携帯がなかった時代は、みんな何をやっていたの?とか、

本気でそれ聞いているの?と思うような質問をしている場面に遭遇するが、

本とかテレビとか他に幾らでも娯楽はあるし、何より『何もしない時間=考える時間』というのが、

非常に重要だという事を本気で知らないのは、少々気の毒にも思える。

 

 『何もしない時間=考える時間』というのは、晩飯の献立を考えたり、

仕事や恋愛の悩みを考えたり、人生設計や計画を達成するための道筋を考えたり、

考えることは幾らでもあるのだが、それを削ってスマホに時間をかけるメリットが一切ない。

 

 メリットがあるのであれば、携帯世代の頃から知能やモラルが向上したとデータがあるはずだが、

そんな報告は一切ないし、増えているのは無駄にネット情報にだけは詳しく、

やれ政治はとか老害はとか、自分は何もせずに文句をいう奴らが増えているだけ。

そういう問題をどうしようとか考える時間がスマホに消費されてるのだがら、解決するわけがない。

 

 スマホは連絡手段として優秀だし、SNS等で横に繋がる機会を与えてくれるが、

使いこなしている世代が特段、友達が多くコミュニケーション能力が発達しているわけでもない。

ツイッターのフォロワーが100人いようと、リアルで困った時に助けてくれるのは皆無だからな。

隣に住んでいる他人の方が、よっぽど助けてくれる。

 

 SNS等で繋がっているのが友達だと思っているのであれば、本当にかわいそうだと思うが、

そういう奴ら同士で群れるのであれば、他に迷惑をかけていないから勝手にすればいい。

ただ、他の人間と比較して別段優秀でもないし効率的でもないから、老害とか、

コミュ能力が低いとか、いちいちマウントを取って来るなと言いたい。

お前らに興味ないし、お前らと違って暇じゃないから嚙みついてくるな。

 

 勝手にやっていればいいのだが、事あるごとに全方位に噛みついてきたり、

上でも書いた通り、歩きスマホしているような依存症にぶつかりそうになったりするから、

こいつらの人生って何だろうって、俺なりに『何もしない時間=考える時間』を消費した結果、

このような事をブログに書く顛末に至ったわけです。

 

 社会は便利で豊かになっても、使っている人間が比例して優秀にはならない一例だな。

むしろ大事な何かを機械やサービスに依存するようになり、能力は退化している。

必要なくなったから退化しているのだという考え方もあるが、

コロナ過のようなイレギュラーが発生すると、不意に必要なくなった能力が必要になり、

慌てふためく奴らが増えている点からも、必要なくなったと判断を下すのが早計過ぎるとは思う。

 

 少なくても『何もしない時間=考える時間』を減らして、スマホに時間を使う必然性は感じない。

歩いている時や電車・バスに乗っている時、スマホの操作を止めて、

周りの風景や他人から情報を得たり、色々と考え事に時間を使ったりすると、

今まで見えてなかったことが見えたり閃きがあったりすることを、依存症の人たちに教えたいが、

ネット情報に長けた人たちでも、俺様のブログにたどり着く確率は限りなくゼロだろうな…。