グルメでマウントを取る必要性は皆無

 よく自称グルメな奴が、そうじゃない人たちに対して、

「~の味が分からないのはかわいそう。」

「人生の大半を損している。」

とか煽ったりマウントを取ってきたりする光景を目にするが、

かわいそうなのはお前らの頭の中身と価値観なのは、間違いないだろう。

 

 旧ブログでは、俺様は味オンチであると公言していたが、それから10年、

会社でもそれなりの地位になり、接待や付き合いで、

そこそこお高い料理店での食事や、高級食材と言われるものも食べてきたが、

10年で出した結論としては、わざわざ高い金を払ってまで食べる必要性なし、だな。

 

 ある一定のところまで行くと、料金と味が比例しなくなるんだよな。

千円でそこそこおいしい料理があるとして、

じゃあ同じ料理で1万円だと10倍おいしくなるのかというと、そうではない。

多少はおいしくなるだろうけど、10倍の金を払ってまで食べたいかというとそうでない。

 

 まあ、高級料理人と自称グルメな人たちにとっては、そのわずかな差を追求するのが、

ロマンなのかもしれないが、その追求は否定しないから、お前ら同士で勝手にやっていればいい。

問題なのは、その自己満足の行為を、他人に強要したりマウントを取ってきたりすることだ。

 

 他人にマウントを取りたがるのは、それほどグルメは魅力的な分野なのだとか、

言い訳をしてきそうだが、なぜ他人にも、お前らの言う魅力的な分野が、

他に幾らでも存在していると理解しないのだろうか?

他にやりたい事、金をかけたいことは幾らでもあるのだ。

 

 良いもの食べていても、たいした頭に栄養は回っていないようだ。

まあ実際そうで、高いから、おいしいから栄養価が高いわけでなく、むしろ体に悪かったりする。

 

 最近は筋トレブームみたいのがあり、パワーとか叫んでいる人も体作りに勤しんでいるが、

彼らの食事とか非常に質素というか地味で、味よりも栄養価を重視し、

無駄なものは一切食べていないが、まだ彼らの行為の方が理解できる。

 

 結局、うまいもの、おいしいものって無駄が多いんだよな。

具体例で書くと、ラーメン通が何時間もかけて遠方の話題のラーメン屋に通い、

何時間もかけて並び、訳の分からない店のルールに縛られながら、ラーメンに高い金を払う。

体に良いわけでもなく、むしろ肥え太る原因だったりもする。

 

 まあロマンなんだろうけど、その行為を否定はしないから好きにすればいいよ。

でも俺様は、同じラーメン食べるならカップラーメンか、即席めんで十分だな。

それでも十分おいしいし安いし、何よりも時間がかからないのがありがたい。

遠方に通ったり並ぶ時間があるなら、その分、他に時間を使いたい。

 

 このように、自称グルメがマウントを取れる道理なんて一切介在しないんだけどね。

自分は神の舌でも持っていて、味の分からない人を本気でかわいそうだとでも思ってるのかね。

神の舌を持っていても、頭の中がスカスカのへちまだったら、何も羨ましくない。

 

 人間には1日24時間という制約が等しくあるわけで、

お前らがグルメにうつつを抜かしている時間で、他の人は別な有意義なことに時間と金を使い、

自称グルメだけが特別な時間と金を使っているわけではないことを、まず理解してほしいところだ。

 

 グルメで神の舌を持ち、他者を思いやれる人格者であれば、

尊敬に値する人間であることは間違いない。