週刊少年ジャンプ過去10年を振り返る

 旧ブログで、週刊少年ジャンプは終わりの始まりとか、

絶望しかない的な事を書いていたと思うが、この10年を振り返りたいと思う。

総評としては、全体的につまらない作品が増えたとは思うが、異彩を放つ名作は、

なんやかんや生まれ続けてはいるので、完全に死んではいない状態を維持している。

 

 この10年、週刊少年ジャンプでの大きな出来事とは言えば、

まずは連載40年続いたこち亀が終了したことがある。

まあ連載は終わっても、ちょくちょく読み切りで登場したり、影響の大きい作品だから、

あちこちのメディアで登場したりもしているので、いまいち終わった感はないのが実情。

 

 他に連載が終了した長期連載作品としては、ナルト、ブリーチ、銀魂があるが、

ナルトはボルトに転生して生き残っていたり、ブリーチも、

読み切りで続編があるムーブをしている。(作者的には続きは描くつもりないみたいだが)

 

 銀魂は作者の次回作を含めて、全く音沙汰がない。

終わり間際に、編集部とごちゃごちゃがあったっぽいから、(プロレス的な演出かもしれないが)

集英社に愛想をつかして、他で描く可能性はあるかも知れないな。

 

 この10年の間に始まって終了した、長期連載(連載5年以上)の作品も多く存在するが、

それはまた、別の機会に評価を書こうと思う。

つまんねぇのから面白いのまで、幅広く存在した。

 

 連載は基本、人気が低迷してから打ち切りによる終了が大半だが、

人気がある内に区切りのいいタイミングで終了する作品も、この10年で増えた。

鬼滅の刃とか最たる例だったが、他にも人気のある内に区切りをつけた作品が存在した。

 

 社会的な背景もあって、編集部も大分ブラックからホワイトな体制に変化したと思う。

昔は人気がある内には、作者の意向だけでは、なかなか終わらせてくれなかったようだ。

作者の意向で終われたのであれば、ドラゴンボールとかマジュニア倒して終わっていただろうし。

 

 10年前からも傾向が見られたが、深夜アニメでもいいから、

とりあえずアニメ化の流れは顕著になった。

 

 まあその作戦で、鬼滅の刃もヒットしたのだから、このやり方は間違いではないのだろう。

失敗する作品の方が多いが、鬼滅の刃一作品だけで、過去10年の負債を帳消しにしても、

おつりが出るだろうから、とりあえずアニメ化しておけの流れは、当分続くだろう。

 

 過去10年も変革期だったと思うが、次の10年も、週刊少年ジャンプの変革期になるだろう。

ワンピースは最終章に突入し、ヒロアカも締めに入っている。

長期連載作品が近い将来に終わることが確定していて、それに続く長期連載作品がないのが現状。

 

 呪術廻戦が引っ張っていくことになるのかもしれないが、既に休載が続いたり何かと不安定。

下手すると、ワンピースとかよりも早く終わる可能性もあるし、なんとも言えない状態。

となると、今後は長くても3~5年くらいで終わる作品で、

雑誌を維持していく体制になるのかもしれない。

   

 その体制が良いのか悪いのかは、誰にも分からないのが現状だろう。

 

 え?週刊少年ジャンプには、ワンピースにも負けない面白くて影響力のある作品がまだある?

いや、ないでしょ。(笑)

最近、作者がツイッター始めて話題になった作品の事を指すなら、あれは連載漫画とは呼べないし。