社会主義は柔軟になり、資本主義は勝手に弱体化

 ソ連崩壊、冷戦終結時は資本主義陣営の勝利かと思えたが、2023年・現時点で周りを見渡せば、

中国はアメリカとあらゆる面で肩を並べるくらいに力が増し、

ロシアはGDPでは大したことないが、西欧諸国に暗い影を落とすことに十分な存在感を発揮し、

北朝鮮は、日本・韓国・中国・アメリカ等の大国と渡り合えるほどの影響力を保持している。

 

 冷戦終結後、特にロシアは西側にすり寄り、資本主義陣営の良い所を取り入れ、

自由で開かれた国をアピールしながらも、肝心の中央集権的な独裁システムは維持し、

虎視眈々と力を蓄えつつ機会をうかがっていたのは、ウクライナの件からも明白だ。

 

 中国も同様で、Z世代とかは中国が社会主義国だという事も知らない人が多そうだ。

一応、授業では習うはずだが、まともに勉強&覚えている奴なんて少数だろうし。

実際、知っていても1990年~2010年くらいの中国を見ていると、少なくても経済面は、

資本主義国とやっていることは大差なく、共産党の一党独裁国家の面影は薄かった。

 

 以前の社会主義国はプライドみたいなものがあって、資本主義陣営にすり寄るな、

自分たちのやり方で資本主義に勝つみたいなこだわりがあり、閉ざされた国のイメージがあった。

まあ、今の北朝鮮のイメージだな。

 

 さすがにそれでは勝てないと悟り、経済面を開放し西側の資本と技術を取り入れつつも、

しっかりと社会主義の根幹(中央集権・一党独裁・暴力機能の維持)は維持し、

何かあれば、気に入らない国や団体を力でねじ伏せますよの精神は脈々と受け継いできていた。

くだらないプライドを捨て、柔軟に制度を変えつつ大事なものは維持した政策は功を奏した。

 

 一方その間、資本主義陣営はというと、社会主義陣営との争いがひと段落して油断したのか、

何の生産性もない個人主義の尊重やら、国家の強度化には何も帰依しない環境面の配慮等に、

膨大な金と時間と労力を消費し、自らで国を弱体化させることに精を出していた。

 

 最近、この手の発言をした公人が叩かれたり、役職をはく奪されたりしているが、

あいつらも知能が低いよな。

そこそこの地位と名声のある奴が、公的な場で発言したらどうなるか想像できないのか?

地位と名声と学歴があっても、想像力と知能が伴っていないとどうなるかがよく分かる一例だ。

 

 LGBTがとうとか同性婚がどうとか、俺様はどう思うかとかここで議論するつもりはない。

正直、どうでもいいからな。

 

 ただ上の問題だけでなく、個人の、しかもごく少数に焦点を当て、あれやこれやと議論し、

制度を変えて、その為に金や労力を費やしていくとリソースが分散し、本当に大切なものが、

いつまで経っても議論されず放置される。

 

 一方で中国やロシアは、国民なんて兵隊(ゴミ)としか思ってないから、いいように使って、

いつでも使い捨てることが可能な、中央集権機能を維持している。

文句を言う奴らが現れたら力でねじ伏せることが可能だから、柔軟に何でもやれる。

資本主義のいいとこ取りした独裁国家がいかに強いのか、最近の中国とロシアを見てつくづく思う。

 

 資本主義の代表であるアメリカが日本やEUほど弱体化してないのは、権限のある大統領制と、

陰謀論者が喜びそうだが、裏で色々暗躍できるFBIやCIA等の組織、そして何と言っても、

世界最強の軍隊を有しているからであり、独裁国家並みの権限と暴力機能があるからこそだ。

 

 中国やロシアが、資本主義のいいとこどりの社会主義国なのに対して

アメリカは社会主義国のような独裁・暴力機能を備えた、資本主義国家であるからこそ強いのだ。

まあ結局は力が全て、きれいごとだけじゃなくこれがない国は弱いという事。

 

 頭お花畑で平和が一番、暴力反対、力でなく話し合いで解決とか言ってる一辺倒の国は、

問題を先送りして現実から目を背けているだけで、考える事や成長を放棄しているだけ。

やれることはやる、あらゆる想定をした結果がアメリカ・中国のような勝ち組側の国家だ。

 

 ロシアの暴走や最近の中国の増長は目を覆いたくなるが、このタイミングで露呈してよかった。

もう少し遅かったら、もっと取り返しのつかない事態になっていただろうし、

後の世で今の年代を振り返った時に、ギリギリのタイミングだったなと歴史評論家が評すると思う。

 

 エネルギー面で特にEUはロシアにズブズブだったし、経済面は世界的に中国に依存し過ぎてた。

ここにきて急速に、中国やロシアとの関係から手を引く国々が増えてきたが、

後になればなるほど関係が深くなり痛手になるから、致命傷になる前に目を覚ましてよかった。

この点では、ありがとう習近平、プーチンといったところか。

 

 アメリカ・EU・日本、その他の国々は、二度とこいつらにすり寄るなと言いたい。

エネルギーとか経済とかで釣られて、こいつらと関係を深くして、支配層・富裕層だけでなく、

我々一般人も様々な恩恵を被ってきて、今となっての物価高・インフレで生活も苦しいが、

もう少しすれば落ち着くだろうし、反社国家と縁を切りもう一度まっさらな状態から這い上がろう。

 

 日本も早く国民投票制度を導入したり、大統領制は無理にしても、

首相にもっと権限を持たせた方がいい。

行き過ぎた個人・自由主義を尊重して、バカどもがいじめのように、

自分の国の首相を小ばかにしているような国では未来がないし、中国に勝てるわけがない。

 

 どんな理由があれ殺人を肯定していいわけなく、安倍元首相を撃った山上を英雄視してるゴミが、

一定数存在しているモラルが終わっている国家・国民に、これ以上の成長要素はないだろう。

国や政府の問題もそうだが、こいつらゴミが自分たちが一番の問題だと気づき、

この卑屈な考え方や言動をまず改めていかないと、何をやっても日本は沈んでいくだけだ。

 

 資本主義、自由・個人主義を勘違いしてはき違えて胡坐をかいた、バカ国家・国民のなれの果て。