褒めて貶す怒り方をする奴は、1:9で貶しが主目的

 日本人なんて特にそうだと思うが、他人に怒られる場合、まず褒められて、
そして貶されるパターンの怒られ方(注意、指摘の類)を、多くの人が経験していると思う。

 例としては、
「君の明るく積極的な姿勢は評価できるのだが、調子に乗って、
他人の気持ちを考えないで独断専行で行動するのは改めろ。」
というような『褒める→貶す』パターンで怒られた場合は、怒った奴の本音としては、
『他人の気持ちを考えないで独断専行で行動するのは改めろ』がメインであって、
冒頭の褒め言葉はオマケ程度の意味合いしかなく、お世辞と大差ない。

 だったら最初からストレートに、
「他人の気持ちを考えないで独断専行で行動するのは改めろ。」
と、冒頭のような褒め言葉もなくして怒られた方が、
本当に自分の事を思って叱ってくれたんだなと思うし、回りくどくなくて分かりやすい。

 こういう怒り方をしてくれる人は、今の世の中貴重だから、大切にした方が良い。

 『褒める→貶す』で怒る奴は、ようは、自分が悪い奴に思われたくないから、
オブラートに包む感じで、最初に餌となる褒め言葉を蒔いておき、
後から出す貶し言葉を相殺できると思って言っているのだろうけど、魂胆が見え見え。

 よっぽどのバカではなければ、自分が良い子ちゃんでいたいだけの、
気持ちのこもっていない褒め言葉だという事には気づくし、何にも心に響いてこない。
あくまで、その後に続く貶し言葉がメイン、1:9でそっちの方が重要だということがバレバレ。

 自分は良い子ちゃんのままでいたい、でも相手は貶したい、という、
歪んだ欲求から生まれた貶し手法だが、本当に心根が醜い。

 俺だったら相手を怒る場合、逆恨みされても仕方ないと覚悟してストレートに怒る。
そもそも怒るということは、相手の事を大事に思って怒っているわけだが、
どうでもいい相手なら、逆恨みされて刺されるのも嫌だし、適当に相手する。

 本当に相手の事を思っての注意だったら、
褒める時は褒める、怒る時は怒るで明確に分けたほうが相手の心に響くのは明白だ。
余計な小細工をするほど、それは相手の為でなく自分の為だという事に気づいた方がいい。

 この『褒める→貶す』パターンが逆の場合、最も相手の事を思う愛に溢れた怒り方になる。
「お前の独断専行の行動は周りに迷惑だから止めろ!
だが、何でもすぐ実行しようとする、お前の積極的なスタイルは嫌いじゃない。」
こういう怒り方をしてくれる人は、本当にその人の事を考えて怒ってくれる人だったりする。

 『褒める→貶す』でも『貶す→褒める』でも言ってる事は同じだが、こうも印象が違うのは、
結局、褒めるという所作を、アクセサリー代わりに利用しているかどうかの違いなんだよな。
本音(ただ貶したいだけ)を隠すためだけの、クッション代わりの『褒め』はいらないという事。

 仕事でも、友達や恋人の関係でもそうだが、安易な『褒め』ほど逆効果になることはない。
自分の『貶したい』という欲求を満たすためだけに『褒め』を利用する奴は、総じてクズだ。
安易な『褒め』に騙されず、そいつが本音では何が言いたいのか見極めるのも、
良い人間関係を構築する上で必要な能力だし、常日頃から注意しておいた方がいい。

2012年07月04日 23:59

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