10年前と今のゲーム市場を比較・考察

 今でもゲームで遊んでいますか?

 

 旧ブログを書いていた10年前と今では、ゲーム市場の状況も大きく変わった。

10年前はちょこちょこゲームで遊んでいた俺様も、今では限りなくゼロに近く遊んでいない。

面白そうなゲームがないからとかではなく、ゲーム市場とメーカーの姿勢というか方針が不満で、

敬遠している内に自然と遠ざかってゲーム卒業状態になっているといった感じだな。

 

 ゲーム市場の勢力図は大きく4つに分けられると思う。

ゲーム市場自体は10年前よりも成長しており、人口も増え一般の認知度も上がったと思うが、

成長している分野というかジャンルがある一方、衰退している分野も確実に存在している。

 

 勢力図の1つ目はみんな大好き任天堂。

マリオ・ゼルダ・ポケモン・スプラと、今や日本だけではなく世界的に普及している一大勢力だ。

ハードからソフトまでワンストップで供給できている点も強みで利益率も高い。

 

 特に日本で受け入れられており、海外では子供っぽいとかの理由で大人は敬遠する傾向が強いが、

日本では子供だけでなく大人も含めたファミリーの囲い込みが強みになっている。

最近ではマリオの映画がヒットするなど、数少ない日本が誇れる文化というか企業に成長している。

 

 2つ目の勢力は新興勢力に該当すると思うが、FPS系というジャンル。

俗な説明をすると銃を持ってドンパチする系のゲームだが、

海外では任天堂系よりもこっちが主流だったりする。

 

 日本でもVTuverや配信者がこぞって配信をし、それを見たV豚やキッズがマネしてゲームをする。

絵面が派手だし配信と親和性が高いから、動画配信サービスでの宣伝効果が非常に高い。

10年前の日本ではマニアだけやっていた印象だが、今ではキッズもスイッチやスマホで遊んでる。

 

 3つ目の勢力はいわゆるソシャゲ・スマホゲーと呼ばれる課金ジャブジャブ、ガチャゲー。

競走馬を擬人化させたり古代の英雄を女体化して、半裸衣装を着せてなんやかんやさせて、

ゲーム性なんて二の次で、いかにエロい衣装を課金で手に入れるかだけのゲーム。

 

 基本無料なんていう聞こえの良い誘い文句で広く浅くユーザーを集め、

その中で宗教に騙されちゃうような奴が重課金して、アイテムやらキャラや衣装を集める。

課金しない奴も重課金者の踏み台、かませ犬としての役割があり、

メーカーからすれば無料乞食共にも一定の役割を与え、必要な存在となっている。

 

 4つ目の勢力は10年以上前は主流だったが、衰退が激しいコンシューマーゲーム。

日本ではRPGというジャンルは主流だったが、ドラクエやFFもこの勢力に該当する。

今や生き残っているブランドはごく少数で、日本だけで成功していたブランドも厳しい状況。

 

 FFは近々、最新作の16が発売するが、前作の15が大ゴケしている。

大ゴケといっても世界で一千万本くらい売れていたと思うが、開発費がバカ高いし、

もっと売れる見込みで作っていたので、とても成功したとは言えない数字だろう。

 

 ドラクエも海外ではさっぱり売れず、日本人にのみ受け入れられているブランドだ。

最新作の12は海外にも受け入れられるように大人向け・ダークな雰囲気で作るようだが、

それってドラクエである必要あるのか?というツッコミは各方面から上がっている。

 

 日本だけ成功といっても、新作を出せば数百万は売れることが確定しているのだから、

海外なんて気にすることないと思うのだが、売り上げが全てだからか、

利益率が悪くなっても、海外を含めて一千万本は売れないと存在価値がないような扱いだ。

 

 こういう考えの日本メーカーが増えたからか、日本人にのみウケていたブランドは衰退し、

海外でも売れるFPS系や、オープンワールド系(ゼルダの最新作のような)のゲームのみ特化し、

開発費も膨らみ、開発ペースも3~5年に一本みたいな感じで開発テンポが悪くなった。

よっぽど暇な奴じゃないと、次の新作はまだかな?なんて待つ気もしなくなった。

 

 昔は一回パッケージを買えば十分遊べるゲーム量だったが、今は中途半端な作りとなり、

もっと遊びたかったらダウンロードコンテンツ買ってねと、

追加で千円、二千円、三千円と何かと理由を付けて課金させようとしてくる。

ソシャゲほどではないにしろ、全部ばか正直に買っていては余裕で2~3万くらい吸われる。

 

 このようなメーカーの方針なので、俺様はコンシューマーゲームを買うことはなくなったな。

面白そうなゲームが出ても、どうせダウンロードコンテンツありきでしょと買う気もなくなった。

YouTubeで見るだけで十分というのもあるが、新作ハードの転売問題からも、

ゲームで遊ぶことのハードルが高くなってしまって、そこまでして遊ぶ気も起きなくなった。

今の時代、娯楽は他に幾らでもあるからな。

 

 とまあ俺様は、ゲームは卒業状態だな。

ゲームは死ぬまで遊び続けると思ったが、まさかこのような状況になるとは思わなかった。

まさか10年でここまで一変するとは思わなかったが、今後10年でどのように変化するかも注目だ。

ゲームの情報だけは遮断しないようにするが、日本というか厳しい世界情勢が変われば、

ゲームメーカーの姿勢も変わってくるかもしれないから、そこに期待したい。